26回臨床スポーツ医学会№3 投球障害

シンポジウム1 我が国特有の投球障害をいかになくすか?
座長: 古島 弘三 (特定医療法人慶友会 慶友整形外科病院)
田中 寿一 (兵庫医科大学 整形外科)
成長期の難治性野球肘-上腕骨小頭離断性骨軟骨炎の現況-
演者: 山崎 哲也 (横浜南共済病院 スポーツ整形外科)
一整形外科医からの報告・提案
演者: 岩堀 裕介 (愛知医科大学 整形外科学講座)

演者: 桑田 真澄

演者: 玉木 正之

演者: 田名部 和裕 (公益財団法人 日本高等学校野球連盟)

投球障害の多くは投球制限が行えない勝利至上主義のせいであり、子どもを守れない大人の責任です。
高野連の田名部さんのお話では休息日の義務化や野球肘健診を含めメディカルチェックを行う動きは野球連盟でも行うようにしていっているそうです。高野連は取り組んでいるが主催者である朝日新聞が投球制限をしないので本来ならしなくてもいい健診でなんとか子どもを守ろうと頑張っているのが現状だと演者の玉木さんや山崎先生がおっしゃっていました。
また、整形外科医のレベルの差もひどく、誤診をしセカンドオピニオンの整骨院で野球肘が発見されたりするし、山崎先生が10分ほどの運動指導で悪いフォームを改善することもできるはずだがそれも出来ていないのが現状であり整形外科医のボトムアップが必要とおっしゃっていました。また、素人の指導者が多く、中には野球経験のない指導者まで監督や部長として指導している。Suckerでは指導者のライセンスがあり、なぜ野球ではLICENSE制度をしないのか不思議でなりません。
そして、考えさせられたのが桑田真澄さんのお話でした。
桑田さんは小さな頃からプロ野球をどれだけ長く続けられるかを考えて実践してきたそうです。体格的に恵まれなかった桑田さんは小学生の時から高校まで自分より素晴らしい選手を見てきており、こんな選手がProで活躍できると思ったそうですが最後まで活躍できたのは桑田さんで、桑田さんが自分より素晴らしいと思った選手はみんなドロップアウトしたそうです。ではなぜ自分は最後まで残れたのかというと、身体に違和感が出たら監督にたんのみ込んで練習を休みケアを行っていました。甲子園大会が終わったら1ヶ月はノースローで過ごすということもしていました。もしケアを行わなければ自分がドロップアウトしていたと思いますとお話していました。桑田さんの目標は長くProで活躍することであり甲子園で優勝することではありません。先輩に殴られようが体罰を受けようが自分を曲げることなく強い意志で目標に向かったそうです。
すべてのジュニアアスリートが桑田さんのように強い意志で目標に突き進みますが、体のケアについて知識は無く大人がしっかりと守ってやらなけれがなりません。

 

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