26回日本臨床スポーツ医学会No2 スポーツパフォーマンス向上に口腔からできること

教育講演4 スポーツパフォーマンス向上に口腔からできること
座長: 安井 利一 (明海大学 学長)

演者: 前田 芳信 (大阪大学大学院歯学研究科 顎口腔機能再建学講座)

FIFAの調査結果では欧州選手の40%は虫歯を治療しないままプレーをしているとのことです。
これは甘いスポーツドリンクをいっぱい飲んでおりいつも口の中が酸化した状態にあり歯の状態に悪い影響を与えていると推察されます。実際には運動中に糖を補給してもその糖が運動中に使われるわけではないので水分補給は水だけで十分だという論文もあります。(この学会の休憩所で大塚製薬さんがあのスポーツドリンクを配っていました(笑))
健康管理は歯が一番大事で、その歯を治療しないということはパフォーマンスにも大きく関わるということをおっしゃっていました。
まず、マウスガード(MG)をつけることで口腔外傷を守ることが出来るということです。」Contactスポーツでは前歯を損傷してしまうケースも多くMGの着用が義務となっていることもありますが選手に聞くと「会話できない・呼吸が苦しい・異物感がある」という理由で良いイメージではないそうです。前田先生によるとオーダーメイドMGを作ることでその全てが解決でき、簡易的に作れるMGは意味が無いくパフォーマンスも落ちるとのことです。
また、脳震盪などの頭部外傷についても口腔からできることがあり、咬む咬まないという事によってもスポーツによって特性があるそうでパワーリフティングなどの一瞬でパワーを発揮する競技では咬んだ方がよく、その他のスポーツでは咬まないもしくは歯は合っているが力は入れない方が良いということです。また顎を下から叩いた時に口を開けた状態では頭が大きく動くが歯が合っているだけで動きが大きく抑制されますなら噛み締めたらもっと動かなくなると言いたいところですが、その作用は合わせているのと比べると10%ほどです。10%でも動きが抑制されているのはいいことなのですが、しかし強く咬むことで身体の硬直させてしまいスムーズな動きを妨げてしまいます。ですがMGを付けて軽く合わせるとその10%を加えた動きの抑制が可能です。
さらに、親知らずがあることで顎の骨に脆弱部を生み顎の骨折になる話や奥歯が無くなると柔らかいものしか食べれなくなり炭水化物の摂取量が多くなりメタボになってしまう話を聞き非常にためになるお話でした。

 

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