こんにちはスポーツ障害と戦う治療家 堀江龍太郎です。
今回は、親指が閉じれるけど開かなくなっという症例になります。
整形外科に受診するも異常はないと言われたようで母親の知人から当店を知り来店しました。
どういう事かというと
この閉じた状態から
この開いた状態にしようとしても親指だけが動かずに
こうなります。
問診すると【合気道の授業で手首をひねられた後に、だんだんと開かなくなり全く動かなくなった】とのこと
反対の手で開くと動きいったん開くとそのまま開くことが出来ますが閉じるとまた開かなくなります。
私が触っても痛みはなく本人も笑顔です
電話で問診した時に筋肉や腱の断裂を考えたりステナー損傷かなと考えていました。
来店して触診してみると腱や筋は正常に反応しているので関節がずれているのでないとかとも思ったのですが
どうも開こうとすると、閉じようとする筋肉に力が入るようなので【寝違い】でみられるような神経の誤動作が起きていると考えられます。
親指を閉じる筋肉である母指内転筋の神経支配は尺骨神経なのでギヨン管と肘部管とストルーサーズアーケードと腋窩を調べましたがビリビリする神経の反応がなく筋肉が固くなっていました。
筋肉によく締め付けかなと考え首から順に緩めましたが変化がなく、締め付けが起こる部分での改善がおこらないので半分諦めかけたその時!
『先生、関係ないかもしれないんですけど小指の手術をしてから肘を打ったときのビリビリがすごくなったんです』
それを聞いてもしかしてと思い肘の歪み(Qアングル)ををチェックしたらかなり歪んでいました。
正常が↓だとすると
こんな感じになっていました↓
そこで肘の角度を手で戻して指を開いてもらうと
できました!
本人も私もびっくりです(笑)
もう原因がわかったので肘の矯正をして治療終了です(^o^)
珍しい症例ですが、すごく勉強になった症例でした