日本臨床スポーツ医学会26回学術集会 No1 高校野球の投球制限

日本臨床スポーツ医学会26回学術集会
9月以来の学会参加です。今回の学会も多くを学び自分はまだまだだとおもいしらさせました。
朝1で会長講演を聞きそのあとすぐに聞いた演目は
教育講演1 なぜ日本の高校野球は投手の“投球数制限”ができないのか?
座長: 高岸 憲二 (群馬大学大学院医学系研究科 整形外科学講座)
演者: 玉木 正之
テレビでも拝見することがあるジャーナリストの玉木さんのお話ですが、結論から言うと投球制限が出来ないのは高校野球とプロ野球の元締め(主催)が朝日、毎日、読売新聞だからということです。
日本の野球は学生野球から始まり今に至ります。もともと朝日放送は新渡戸稲造さんの野球を悪とする廃止運動に協力的だったのですがメディアが逆に国民の野球熱を上げてしまったことで朝日新聞は主張を180度転換し全国高校野球大会を開催するようになり其れを追うように毎日新聞が選抜高校野球大会、読売新聞が職業野球を主宰していきます。
その頃の国民には大変喜ばれます。なにせマスメディアが主催ですから新聞の力で盛り上がってなくても盛り上がっているようにコントロールできコントロールすることで発行部数(お金)が上がります。
これは現在も同じで読売は巨人軍をひたすらプッシュします。絶対に批判しません。そうりゃ批判したら売り上げが下がりますもんね(笑)
新聞やテレビは高校野球に感動や涙やドラマなども文字を多用し期待をかけ売り込みます。そのことで利益をこうむるのは子供ではなく大人です。子供たちはただ野球をしているだけで観客にドラマを見せているわけではありません。見ているほうがかってにドラマと言って感動しているだけです。
もしもマスメディアが作り上げた感動やドラマが期待できなくなるような規則を作ってしまったら大損です。子どもを守るためにする投球制限をしてしまったら大人の利権を守れなくなってしまいます。しかしながら高校野球は本来子供たちの為のものでなければいけないと思いませんか?
そのためには野球からマスメディアが退かなければいけない
というお話でした

 

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