第42回 日本整形外科スポーツ医学会 学術集会 全体報告

今回、9月16~18日で行われた学会の中で自身が公聴した内容をまとめたものです。

今後、細かく内容を整理しお伝えします

 

特別講演
青少年野球選手の肩肘障害-アンケートを中心に 高岸 憲二

パネルディスカッション1
上腕骨小頭離断性骨軟骨炎の治療-各療法の適応と限界
PD1-1 肘関節鏡視下郭清術の適応と限界─よりよい治療を目指して─
横浜市大整形 宮武 和馬 314
・骨端線未閉鎖は郭清術✕

PD1-2 上腕骨小頭離断性骨軟骨炎に対する骨軟骨柱移植術の適応と限界
北海道大整形 船越 忠直 315
・モザイクプラスティの適応は10㍉以上の骨軟骨病変があることと骨端線が閉鎖していること
・経時的に橈骨頭の肥大と突き上げが多く見られる

PD1-3 上腕骨小頭離断性骨軟骨炎に対する保存療法の適応と限界
徳島大整形 松浦 哲也 315
・野球肘健診で発見された未症候性の上腕骨小頭離断性骨軟骨炎の野球選手を保存療法で経過観察した結果を発表、保存療法は2年間行い、ベースコーチと食事療法のみでグランド整備などを含めて全ての練習を中止した群とポジション変更をした群、ポジションを継続した群にわけられており結果は
中止➖完全修復94%、非完全修復5%、未修復0%
変更➖完全修復42%、非完全修復28%、未修復28%
継続➖完全修復16%、非完全修復16%、未修復60%
未症候性(痛みが出ていなくても)でも2年後にOPEの可能性が高いということを保護者に説明し納得の上で野球を継続するかしないかを選択してもらう必要があり、どんなに優れていようとも自らのテクニックを過信してはいけない。

PD1-4 上腕骨小頭離断性骨軟骨炎進行例に対する肋骨肋軟骨移植術
慶應大整形 佐藤 和毅 316

PD1-5 上腕骨小頭離断性骨軟骨炎難治例の治療─挑戦と今後の展望─
横浜南共済病院スポーツ整形 山崎 哲也 316

PD1-6 上腕骨小頭離断性骨軟骨炎上腕骨小頭の治療 各治療法の適応と限界 麻生整形外科クリニック 麻生 邦一 317
・鋼線締結術(ワイヤーによって骨片をくっつける)では、分離骨を利用し行うことで分離遊離期でも骨癒合可能
まとめ
・ロッキングがなければ保存療法を行い、オペは骨端線の閉鎖後半年は自然修復を待ってもいい
・モザイクプラスティは橈骨頭の肥大と橈骨の突き上げを起こすことが多い
・初期/進行期は基本保存だが骨端線の閉鎖や分離後期の場合、2ヶ月経過しても修復過程が起こらなければ社会的要因を考えてオペを行う
・解剖学的な曲線を形成するテクニックの差が大きく出る

グローバル時代のスポーツ医学指導 長尾正人 カリフォルニア大サンフランシスコ校整形
・医学部2023年問題とは?
現在日本では医学部を卒業すればアメリカの医師国家試験を受けることが出来るがそれができなくなってしまう。これは日本の医学部の臨床実習が少なく臨床力が世界から見て低いことが原因である。今後、日本の大学は合格率よりも国際基準に対応した医学教育認証制度の確立が重要になってくる
・医療保険のTPP問題
日本は国民皆保険がありどのような人も医療保険を利用できるが、TPPにより医療保険の制度が変わってしまうかもしれない。アメリカの医療保険制度は18才以下と65才以上並びに低所得者に国の保険制度があり、それ以外の人は民間保険によって医療保険が賄われている。この先は他のサイトでhttp://business.nikkeibp.co.jp/article/interview/20141217/275278/

ランチョンセミナー4
持久性スポーツによる足部足関節障害-ランニングによる踵部痛について- 熊井 司
奈良県立医大 阪奈スポーツ関節鏡センター
・近年アキレス腱と足底腱膜で来院する患者が多く、オーバ➖トレーニングが影響している。しかしながら、オーバーワークやオーバーイート等、オーバーはなかなか辞められない。
年代としては20~40代が多いが、ここ2,3年で50代が目立ってきている。
歩くと走るでは何が違う?それは走行には浮遊期があり(両足が浮いてる)、蹴り出す力は歩行の7倍にもなり全く異なる。
近年踵着地の走行からミッドスタンス(踵をつかない)走行が流行っているが、その流行に比例してアキレス腱炎や足底腱膜炎などの下肢障害も増加している。踵着地では歩幅を大きく取れるストライド走法が可能だがその分、踵にかかる床反力が大きくなるのより合理的な推進力をもとめてミッドスタンス走法を行うのだが、踵着地で床反力を骨で支えるの(図1)に対してミッドスタンスではヒールコード構造(図2)によって支えなければいけなくなる。そのためヒールコード機構の柔軟性と強度が必要だが下肢のトレーニングをせずにミッドスタンス走法を行うと下肢軟部組織の障害が発生してしまう。

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図1

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図2

・ポステリア heel pain
疼痛部位によって鑑別できる。ヒールパッドペインは踵骨後部足底面中央、足底腱膜炎は踵骨内側でヒールパッドより遠位に痛みを訴える。ジョガーズフットは内側足底神経が母指外転筋に拘束され広範囲に症状が出る。
下部ヒールコードは下腿三頭筋ーアキレス腱ー踵骨ー足底腱膜で構成され、幼児期のXP像では踵骨骨端線が膝蓋骨のように見えるため膝関節伸展機構と同様と考えられ、膝関節伸展機構のケアと同じく踵骨の近位と遠位の軟部組織のアプローチする必要がある。治療的トレーニングとしてはEccentricエクササイズ(EE、図3)が有効で、ヒールドロップからヒールレイズを行うエクササイズになり階段などの安定した段差があればどこでもエクササイズができます。また、長趾屈筋や長母指屈筋に痛みがある場合(図4)は足の指を角に引っ掛けてEEを行うと効果的です。しかし、癒着部炎などのインピンジメント症状には有効ではない。また、下肢のマルアライメントが崩れていることが原因になるのでアライメントチャックも必要です。その方法はフロントランジだけでなくサイドランジでも行うことでより競技的な評価化も行える。治療方法はヒアルロン酸での癒着剥がしや体外衝撃波での組織再編をおこなうが、組織の編成によって治療が異なるため一律に行うものではなく見極めが必要。また、ファットパッドPAINではサイドを補強する機能があるヒールカップが有効。

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図3

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図4

シンポジウム4
成長期エリートアスリートの健康管理上の問題点とメディカルサポート
SY4-日本水泳連盟における成長期エリートアスリートの問題点とメディカルサポート 国立スポーツ科学センター 半谷 美夏 321
・単純に人が足りてない、
SY4-2 日本陸上連盟におけるジュニアアスリートのメディカルサポートと今後の医事活 動を担う若手医師の養成体制について 東京大整形 田原圭太郎
・こちらも人手不足が慢性化している。
SY4-3 成長期エリートアスリート対するメディカルサポートについて-サッカー- 東京医大整形 松永 怜 3
・サッカーのメディカルサポートは欧州の流れもありクラブチームや団体ごとに整っているが、成長期のアスリートに特化したサポートかどうかは疑問が残る。また、成長期が終了するまでにセルフコンディショニングを習得することが業界の課題で、できれば15歳までに習得したい。(私自身は13歳までに習得が学生スポーツのエリート教育に必要だと考える)更に11+などを取り入れていると話していたが、11+には本来の意義である関節運動の修正が出来ないと報告されており仁賀らが提案しているクロスモーションを代表とする機能的な以前を行えているとは思えない。理由についてはまとめに記述する
SY4-4 野球競技における成長期アスリートの健康管理上の問題点とメディカルサポート 京都府医大スポーツ傷害予防医学 森原 徹 324
SY4-5 フィギュアスケートにおける成長期エリートアスリートの問題点とメディカルサポート 札幌医大整形 鈴木 智之 325
・最近になりFMSを用いた評価とトレーニングを取り入れるようになってきいるが遅れた情報でしている可能性が高い。また、既存のトレーナーやスタッフにメディカルサポートの重要性が理解されていない傾向がある。
要は根性論や筋肉至上主義等の非科学的な考えが残る競技である。
SY4-6 成長期アスリートの問題点とメディカルサポート 国立スポーツ科学センター 中嶋 耕平 326
・考察
1:一部のエリートにしかメディカルサポートが無く。また、その技術も不安がある
2:スタッフの入れ替わりが多く、選手との信頼関係が育たない
3:既存のスタッフがメディカルサポートの介入を快く思っていない=ポジションを奪われるため??
4:団体ごとにばらつきがあり、互いの情報が共有できていない。これは縦割り行政が問題であると考える
5:正常な発達過程を送らないように育った子どもは潜在的ロコモティブ・シンドロームであり当たり前にできるはずのFMSのような機能的な評価で陽性になってしまう。FMSが陽性になっているのにもかかわらず11+のようなより高度なトレーニングを行っても本来の目的に到達えきるとは到底思えない。その結果、過度なトレーニングによる機能低下が起こり外傷や障害に繋がる。これを防ぐためには競技単独の動きを繰り返すより体幹胸郭股関節複合体の動的平衡を自然と獲得できる木登りやウンテイ、ブランコ等の公園遊びを幼児期から少年期にかけて取り入れ継続することが重要ではないかと私は考える。当院に来るクライアントに正常な動的平衡をみることが出来ず、学校に和式トイレがなくなっりベット使用で床からの寝起きをしなくなったなど社会的要因も深く関係している。

教育講演1
スポーツに伴う軟骨損傷及び外傷後関節症治療の最先端
大阪保健医療大スポーツ医科学研究所 中村 憲正
・軟骨損傷を保存的に長期観察すると81%で軟骨の欠損が拡大する。また、初期の損傷では50%が自然に再生するが医師の立場からしてそんな賭けのような治療は選択できない。そこで軟骨を再生医療で修復する試みをしており臨書研究では5例中5例が良好で2017年には治験が開始される見込みであるという。再生技術として滑膜誘導性滑膜を作るために間葉系幹細胞で培養したもの(TEC)を研究しており軟骨組織として修復することが出来て強度も術後6ヶ月で本来の組織と同等になる。また、TECと人工骨をハイブリッドさせた技術もTECの特性である粘着質が強いために軟骨下骨修復が早く新鮮でありこの技術を用いれば鏡視下で最適な骨軟骨修復が可能になる、しかしながらリスクがないわけではなくマルアライメント等のマルチファクターを解決する必要があり複合的な術式や機能改善が求められる。これには医師だけではなくメディカルサポートが重要である。TEC自体の結合性も以前はファクターであったが5%の低酸素状態で培養することで解決した。更にES細胞いあIPS細胞でTECを作ることも出来るし。しかもハイスペック。だが、認可にはまだ至っておらずマルチファクターの解決を勧めているところである。
まとめ
・TEC(滑膜性幹細胞)は粘着性がいい
・レディーメード(オーダーメイドではない)出来、安定して生産できる
・メカニカルな環境整備が必要
・今後大きく期待できる

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パネルディスカッション7
腰痛の機能的病態診断への挑戦-あきらめたときが非特異的腰痛
座長:金岡恒治、西良
まず、今回のテーマである非特異的腰痛(原因の分からない腰痛)とはなにか?であるがアメリカの医師が腰痛の85%が非特異的腰痛と発表したことが始まりでその85%言うこと言葉だけが独り歩きしているのが現状であり、人を不安にさせているが整形外科の専門医が診断していけばその殆どが診断できると金岡らは言っておりそのステージ分類も図のように分けられている。これは非特異的腰痛が85%発表した医師が専門医ではなく家庭医であり自身が専門医に紹介しなくても治療できる腰痛患者を非特異的腰痛としたためであった。

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PD7-1 非特異的腰痛診断に陥りやすい椎間板性腰痛 徳島大整形 東野 恒作 465
・椎間板性腰痛は多くみられ、MRI T2強調画像においてHigh intensity zone(HIZ)を現しHIZの存在は椎間板の変性と腰痛の存在を強く疑わせる所見であるが、その中に有痛性の肉芽というべき器質的変化をなすものがある。こういった場合に画像所見上は摘出適用に視えないが肉芽自体に有痛性タンパクが検出されるため肉芽を摘出することで疼痛が消滅する。画像所見に乏しい事があり非特異的腰痛という診断をしてしまいそうだが何度も画像所見を撮ることで見逃されなくなる。

PD7-2 成長期腰椎分離症に特徴的な所見 -腰痛の状況別 VAS,部位,性質に着目して- 西川整形外科 杉浦 史郎 466
・分離症の症状として伸展時痛があるが、他の腰痛にも認められるため伸展時痛だけでは判断できない。そこで他の特徴的な所見を総合的に判断する必要がある。
動作による痛みについてVASの用いて評価すると分離症は狭い範囲にズキンとした痛みで運動時のみ痛み強くと最大値も低い。他の腰痛は動作に関係なく強いドーンとくる痛みを広い範囲に訴えていた。また、分離症では受傷後、1週間程度で痛みが無くなるので発見されにくい。
動作 分離症 他の腰痛

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動作

分離症他の腰痛

座る

立つ

運動

最大値4.7

6.2

PD7-3 プロ野球選手における腰部障害の病態評価への挑戦 – 診断的ブロックの有用性 – 福島医大整形 加藤 欽志 466
PD7-4 発育期アスリートの腰痛 ~非特異的腰痛に陥りやすい病態~ 徳島大整形 山下 一太 467
PD7-5 非特異的腰痛の理学所見による分類 ─ 青壮年期急性腰痛患者において Kemp 手技を利用して ─ 広島市立広島市民病院整形 力田 高徳 467
・圧痛あり+ケンプ(+)=椎間関節性腰痛
・圧痛なし+ケンプ(対側+)=筋筋膜性腰痛
・圧痛なし+ケンプ(同側+)=椎間板性腰痛
メモ:関節包に侵害受容器がある

教育講演2
投球障害肩の診断と治療:私のアプローチ 菅谷 啓之 船橋整形外科
・年間100日の海外出張をし土日は国内出張しながら、肩の障害や外傷を年間12000人を診察しているが手術になるのは3%程で、殆どはリハビリテーションで軽快する。これにはMD‐PTの技術に大きく左右され出来の悪いPT棒にも橋にもならない為、PTが技術力を向上できる環境整備が絶対条件である。では機能的な視点からに肩を理解してみよう。肩は体幹と鎖骨でのみ骨性安定性を持ち、安定性の多くは軟部組織に依存し、肩甲骨の位置と可動性に依存している。障害が発生する原因は動的安定機構が低下し上腕骨頭の求心性が保たていない状態にあることであり、求心力を保つためには肩甲骨が自由に動く必要がある。これは上肢帯自体が末梢の動きに中枢が合わせて動く追従機能によって成り立っているからである。この動きを正常位に行うためには胸郭骨盤股関節複合体を含めたの機能異常による運動連鎖の破綻を起こしてはならない。運動連鎖の破綻はフォームを崩し局所のストレスが高くなる為に解剖学的に壊れてしまう。運動連鎖の改善には高度な知識と技術を持ったリハビリが不可欠で先に述べたメディカルスタッフによる全身の機能的介入が必要となる。そのため[機能的問題>構造的問題]となりOPEの必要性は限定される。
・スロープレーンコンセプト
・二重振り子
・CHT、HFTともに骨頭の求心性に関与
・股関節内旋制限はパフォーマンスを著しく低下させる。屈曲内旋で評価
・円回内筋の拘縮も肩関節の制限因子となる
・腹筋に刺激を入れると脊髄反射が起こり背筋が一時的に緩みGHJの求心性が向上する
・腱板機能不全なまま機能向上トレーニングをしても求心性を保てないので効果は期待できない
・関節包の後方ケーブルが大事で前方が切れていても問題なく野球できる

教育講演3
足趾のスポーツ外傷・障害 田中 康仁 奈良県立医大
・ターフトゥー:母趾の過背屈により起こる種子骨複合体の断裂でラックマン陽性で鑑別できる。処置は背屈予防の固定で治癒する
・外反母趾では母指外転筋が骨頭の内側を走行している為、走行を外側に戻す必要がある。高校生まではOPEによって軽快する。
・バレリーナは過背屈で第2・3中足骨基部底側で疲労骨折を起こす。これは基部によるロッキングが原因
・フライバーグ病は背屈制限テープと超音波骨折治療器を使うと1ヶ月で治癒、但し骨片が動かないようにすること

ランチョンセミナー7
スポーツによる手・手関節の外傷/障害 金谷 文則 琉球大学
・アスリハ5大要素
・15才以下に手関節の捻挫はなく、殆どが骨折
・舟状骨骨折は手根骨骨折の90%を占め、キーパーが手を弾かれて90度以上背屈することでも発生する
・有鉤骨骨折は殆どつかない
・TFCC損傷は、fovea signと尺屈ストレステストで鑑別出来る。ほっといても7割が自然治癒する。治療すれば治るが半年かかるため長期間かかることを患者に承諾してもらう必要がある

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教育講演4
筋損傷 奥脇 透 筑波学園病院
肉離れは、大腿二頭筋長頭と半膜様筋に多いが年代別に違いがあり高校生は大腿直筋、大学社会人はハムストリングスで中高年は下腿三頭筋に多い。また、競技では走行スポーツは膝伸展時に体幹屈曲によるEccentricな力が働き働き大腿二頭筋長頭を受傷し、レスリング柔道膝伸展しながら股関節を自他動に外転屈曲することで半膜様筋を受傷することが多い。また近位に起こるほど重症である。筋腱移行部は指状結合しており牽引力に捻りが加わることで容易に断裂する。
肉離れの型
・Ⅰ型:出血のみ、血腫抑制で復帰できる、ストレッチ可
・Ⅱ型:移行部の腱膜損傷、ストレッチ痛(+)で(-)で復帰できるが、時間は9週間から7ヶ月かかる
・Ⅲ型:遠位付着部で起こる。また、他動での受傷は付着部の肉離れを疑う
メモ:テニスレッグはⅢ型のⅢ度であり治癒に時間がかかる

シンポジウム6
種目別トップアスリートに対するメディカルサポート体制と課題
SY6-1 陸上競技におけるトップアスリートに対するメディカルサポート体制と課題 早稲田大スポーツ科学 鳥居 俊 443
・日本陸連には2008年の北京までメディカルサポートの体制はなく現在でも常任はドクター1名トレーナー2名で支えており人が全く足りていない=圧倒的な人手不足

SY6-2 テニス日本代表に対するメディカルサポート体制と課題 日本テニス協会 強化本部ナショナルチーム テクニカルサポート委員会 中田 研 444
・下肢のタイトネスが異様に多く、メディカルサポートもやっと既存の体制に食い込めるようになてきた。

SY6-3 バスケットボールにおけるトップアスリートに対するメディカルサポート体制と課題 東芝病院スポーツ整形 武田 秀樹 445
・マルファン症候群は選手として契約できない。サポート体制はサッカーについで整っているこれは競技者人口によるものである
SY6-4 種目別トップアスリートに対するメディカルサポート体制と課題 ─サッカー─ 東京医大整形 香取 庸一 446
SY6-5 海外プロリーグに参戦したラグビーチームのメディカルサポート 筑波学園病院整形 坂根 正孝 447
・海外リーグはすごく厳しい

パネルディスカッション6
パフォーマンスアップのためのアプローチ
PD6-1 パフォーマンス向上のための皮膚へのアプローチ 文京学院大 福井 勉 461
・皮膚運動学について

PD6-2 パフォーマンスアップのためのアプローチ 胸郭から全身機能をアプローチする 文京学院大保健医療科学 柿崎 藤泰 462
・胸郭の非対称性について、ステレオタイプの胸郭骨盤運動

PD6-3 体幹機能から運動機能をアプローチする 健康科学大理学療法学 成田 崇矢 462
・水泳飛び込み選手へのアプローチで金岡恒治先生と一緒に活動している。肩の可動性低下で体幹筋の不安定が起こる

PD6-4 全身の機能評価からアプローチするファンクショナル トレーニング 新潟経営大スポーツマネジメント学 上松 大輔 463
・タスク思考のせいで運動制限があっても課題をこなそうとすることで障害を呼ぶ。なのでタスク自体を運動制限の改善にしないといけない。

PD6-5 身体の左右非対称性に基づくアプローチ Postural Restoration Institute (株)リーチ 大貫 崇
・なんかよくわからないことを言っていた。非対称性が当たり前

PD6-6 神経闊達学的側面からアプローチする Dynamic Neuromuscular Staibilzation ドームアスリートハウス 友岡 和彦 464
・赤ちゃんトレーニングとして話題になった=発達過程を利用し機能を取り戻すアプローチする。これにより体幹が安定することで四肢が柔らかく使えるようになる。

パネルディスカッション10
スポーツ選手の股関節スポーツ障害のマネジメント
PD10-1 股関節スポーツ障害の鑑別診断とタイプ別の治療・予防 JIN 整形外科スポーツクリニック 仁賀 定雄 581
・以前、グロインペインは器質的原因を除く機能的原因を定義としていたが、近年器質的原因を含めた統合的な定義になった。これは器質的原因(損傷)があっても機能的なアプローチで症状が改善するからだ。だがその考え方は世界的ではない。それはカタールにできたグロインペインセンターの定義が局所症状=器質的原因についてであったからだ。しかしながら実際には全身の機能を評価し向上することでグロインペインを治療する日本の定義が世界を圧倒していると考える。今まで浦和レッズで行っていたクロスモーショントレーニングを仁賀が紹介しマンチェスター・ユナイテッドも取り入れている

PD10-2 股関節スポーツ障害に対する手術治療とスポーツ復帰 札幌医大整形 舘田 健児 582

PD10-3 股関節スポーツ障害における Pelvic Mobility テストの有用性
鹿屋体育大保健管理センター 藤井 康成 582
・ 骨盤にも左右が反対側に回旋するカウンターモーション(クロスモーション同様の運動連鎖)が起こることで肩甲骨での上腕骨追従運動と同じように機能する。しかしカウンターモーション不全では大腿骨頭の過可動が起こりインピンジ等の障害を起こす。そこで藤井らかペルビックモビリティテストを用いてカウンターモーション不全を評価し改善を図っている。ペルディック モビィリティTESTは上前腸骨棘と腸骨稜を把持し股関節を屈曲した時に骨盤の回旋が起こることと、その肢位から股関節を内旋したときに骨盤の内旋移動が起こるかを確認する。これは骨盤股関節自体の可動性だけではなく胸郭骨盤複合体の動的平衡不全が胸腰筋膜を介し肩甲骨と骨盤に縦方向の緊張を増加させる。だが、腸骨のインフレア(内旋)が起こると胸腰筋膜に横方向の緊張が起こり下部腹横筋の単独収縮が促され胸郭骨盤複合体の動的平衡が起き、さらなる体幹安定性が獲得できる。また、インフレアは大腿骨頭の引き上げが解除され股関節のインピンジが起きなくなる。しかし、術者による徒手的な介入だけで持続性に欠けるため、藤井らは本人が自動介助運動行うペルビックストレッチ指導している。

PD10-4 組織間リリースによる股関節スポーツ障害の治療と予防 広島国際大リハビリテーション学 蒲田 和芳 583
・梨状筋は大腿骨頭側から近位にリリースする

PD10-5 呼吸理学療法を応用した股関節スポーツ障害の治療と予防 -体幹,股関節機能の動的安定化- 文京学院大理学療法学 加藤 太郎 583
・横隔膜が機能するためには、腹横筋との動的平衡を保つ必要がある。横隔膜の収縮には拮抗筋として腹横筋の弛緩が必要になるが、横隔膜が収縮するために必要な腱中心の安定には腹横筋が共同筋として働く腹圧の上昇が必要になる。相反する2つの機能をコントロールし保つことで腰椎骨盤股関節複合体が正常に機能する。その結果、コアが安定しリラックスしたしなやかな四肢の運動連鎖が起こり障害予防とパフォーマンス向上が得られる。ようするに動的平衡を獲得し維持することが身体運動連鎖の要である。
介入方法は、肋骨弓に両母指を当てて吸気を行い横隔膜の膨隆を触診する。膨隆を認めなかったり左右差がある場合は、呼気時に下位肋骨を徒手により下制誘導する。これにより腱中心が本来の位置まで戻り正常な横隔膜運動が促進される。さらに、最大呼気が行われることで下部腹横筋の単独収縮も促される為、胸腰筋膜にベルト状の緊張が生まれ体幹の安定と胸郭の拡張性と四肢のしなやかさが生まれる。

PD10-6 股関節インピンジメント障害の解除方法と保存療法について じんどう整骨院アスリート 畑中 仁堂 584
AITアプローチ
1.ドーロイン・ブレージング
2.ラテラルローテーション
3.トランクローテーション
4.カップリングモーション
5.フォーククロージャー(四股)
今回のシンポジウムで他の先生が論じた内容にアスレチックリハビリテーションの導入したもので段階的に身体機能を向上させるものになる。股関節疾患のリハなのだが、やはり胸郭-横隔膜-腰椎骨盤股関節複合体に主眼をおいていた。以前の畑中のアスリハな股関節から体幹といった流れだったが、今回はコンセプトが全く変わっていて正直驚いた。短い時間の中でそのリハを理解するのは難しいが習得するべき技術であることは間違いないだろう。

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