こんにちは、柔道整復師・保育士の堀江龍太郎です
今回はシーバー病と疑われやすい踵骨脂肪体損傷についお話します
シーバー病と病院で診断や判断されてから来店される方の8割ほどがシーバー病ではないかかとの痛みで困っています。
というのも、ほかでシーバー病といわれ来院される方に、理屈と痛みを訴える場所が合ってないことが多いからです。
もしこの記事を読まれている方がシーバー病と診断されたけどなかなか良くならないと困っている親御さんでしたら
記事を読んでみてはいかがでしょうか
・シーバー病って??
済生会病院のホームページに記事がありましたので転記しております
https://www.saiseikai.or.jp/medical/disease/apophysitis_of_the_calcaneus/#
踵骨骨端症(セーバー病、シーバー病)はこんな病気
踵骨骨端症(しょうこつこったんしょう 別名:セーバー病、シーバー病)は、10歳前後の男児に多くみられる病気で、かかとの軽い腫れ、圧痛(押すと痛いこと)、歩行時痛がその症状です。過激な運動のあとに症状が出ることが多く、かかとの痛みのため、つま先歩きになることもあります。
発育期の子どもの弱い踵骨骨端部(かかとの骨の端でアキレス腱が付着しているところ)に運動などで負荷がかかり、そこにアキレス腱の引っぱる力が持続的に加わることで、踵骨に血流障害が起こり、踵骨骨端核(かかとの骨の骨端軟骨より先の部分)の壊死(えし)、または骨軟骨炎を発症するのがこの病気です。
発育期の踵骨の名称
X線撮影では、踵骨骨端核の不規則な骨硬化像を示しますが、症状とX線像の変化が一致しない場合もあります。全身的系統疾患ではなく、局所疾患であり、血液検査などでは正常値を示します。
踵骨骨端症の治療法
まずは局所安静とし、過激な運動は中止して経過をみます。痛みが強く続く場合には、歩行を免荷(かかとに体重をかけないこと)にするため、松葉杖を使います。または、足底挿板(そくていそうばん:靴の中敷き)を使用します。
経過は1~数年と長いことが多いですが、予後(治ったあとの状態)は一般に良好です。
ということでかかとが痛くなるのですが、痛みが出る場所が決まっています
どこかというと
シーバー病の痛みは踵の内側にでます
運動中に足をついて響くように痛くなることはありますが、触っていたいのは内側です。
当店に来られる方で多いのが、かかとの真下が痛いと訴えている方です
これは、踵骨脂肪体損傷というケガの痛みになります
足のつき方で痛みが変わる
北大阪アスリートケアでは、痛みの評価と共に動きの評価もしています。
シーバー病本来の痛みを訴える子どもは、つま先側着地で衝撃を受けアキレス腱や足底腱膜にストレスが掛かります。これは綱引きをしているような感じですね。
ですが、かかとの真下に痛みを訴える子どもの殆どが、かかと着地をしています。これはハンマーで叩いているように感じです
どうしてサッカーに多いの
北大阪アスリートケアにシーバー病で来られる方の競技はサッカーが一番多いのですが、加えて野球・陸上のスプリントをしている子どもでほぼ100%になります。
スポーツの共通点があります。
それはスパイクシューズです。
スパイクシューズ(トレーニングシューズ)は、ソールが硬くできておりクッション性が低いシューズなので、かかとに起こる衝撃が日常の靴より強くなります。
特に10歳前後のシーバー病が一番多くみられる年齢の時にスパイクシューズに変更する事が多く、踵骨脂肪体損傷をシーバー病と間違われることが多くありますが、脂肪体損傷の子どもは学校や日常で使う運動靴で痛みを訴えることがあまりありません
また、踵骨脂肪体損傷は、かかとを打ち付けると誰でも年齢に関係なく起こる怪我です
同時に起こることもある
実はこの二つシーバー病と踵骨脂肪体損傷は同時に起こること多々あります。
下半身の機能が疲れなどで低下すると、お尻や太ももの力が出なくなり膝より下のストレスが増えてしましたす。
そうなると、かかと周りの筋肉や腱や骨で衝撃を受け止めてしまい同時に痛みが出てしまいます
どうすれば痛みが減る?
踵骨脂肪体損傷の場合、脂肪のクッション性能が低下し脂肪自体が炎症していますので、ヒールカップという踵を守ってくれるインソールを使うか、かかとにテーピングしてクッション機能を補助してあげることで症状が軽くなりますが、踵で着地するといった根本的な原因には対応できません
・ヒールカップ
根本的な改善は?
下半身の身体機能を回復させることで、お尻や太ももの筋肉が正常に動き始め
踵周辺のストレスが減り、症状が改善します
また、つま先で着地するようにトレーニングを重ねると痛みは無くなります
どうすれば、身体機能を回復させ、つま先着地のトレーニングを行うかはわからないという方は
専門家や専門施設を訪ねることをお勧めいたします