41回日本整形外科スポーツ医学会 安藤 研介先生( 岡山赤十字病院リハビリテーション科)の発表
「下部胸郭の広がりが腰椎の動きに与える影響―3.0T MRIを用いた検討 」で
腹式呼吸は腰椎を不安定にし胸式呼吸は腰椎を安定させるというものでした。
胸郭??って思われると思いますが、胸郭とは肋骨のことだと思ってください。
トレーニングの世界では腹式呼吸を推奨している現場がありますが、その科学的検証はなく腹筋が緊張するので噂のコア機能が高まり安定するというものです。
しかしながら、この動きは息を吐いたときに胸郭を固めてしまい動けない身体になってしまいます。
当店でも胸郭機能を低下させる腹式呼吸は推奨していませんが、この研究結果はそれを裏付けする1つものになると感じました。
息を吸うとき肋骨の下の部分(下位胸郭)が前後に動く腹式呼吸は解剖学的な肋骨の動きに反するもので、胸式呼吸によって横方向に広がるのが本来の動きです。
ここで大事なのが、じゃあ今日から胸式にチェンジってほど簡単なものではないのです。
どんなにがんばって胸式呼吸をしても胸郭が前後にしか動かないことが多く、その原因は胸郭の運動不全です
これは、腹式呼吸により固まった腹筋が肋骨の広がりを阻害しているからです。
改善には阻害する因子をすべて改善させる必要があります。
当店でおこなう治療では即時にこの問題を改善することが可能です。